2019.01.31
WEBマーケティング担当者必読!日本でのInstagramの現状
目次
2018年現在、インスタグラムは国内外を問わず利用者数が急増しているソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の一つで、世界中のさまざまな企業がインスタグラムを活用したマーケティング戦略に力を入れ始めています。日本では1万社以上の企業がインスタグラムのアカウントを持ち、フォロワーのニーズに沿った情報提供から新商品の宣伝まで、幅広いビジネス用途で利用しています。
2015年10月にはインスタグラム内で広告を出稿できるようになるなど、マーケティングに便利な機能も導入され、ますます注目されているのが現状です。そこでこの記事では、インスタグラムを運営している企業のweb担当者を対象に、日本のインスタグラム利用者数や、なぜ今インスタグラムマーケティングが日本で人気なのか、具体的な新機能の紹介を踏まえて解説します。
2017年10月、日本におけるインスタグラムの月間アクティブユーザー数(以下MAU)は2000万人を突破しました。2016年12月には1600万人だったMAUが、1年以内に400万人も増加している結果から、インスタグラムは日本で急成長しているSNSと言えます。MAUとは英語でMonthly Active Usersと表記し、会員登録が必要なサービスで、月ごとにログイン・利用しているユーザーの数を示しています。
つまり、ある1ヶ月に実際にサービスを利用している登録ユーザーの数をMAUと呼ぶのです。MAUの性別の内訳は、男性が約4割、女性が約6割を占めていて、ユーザー数は20~30代の女性が一番多いと言われています。男女ともに10~30代までのユーザーが多く、比較的若い世代に好まれているサービスです。
日本だけでなく海外でも大人気のインスタグラム。2018年6月には、全世界でのMAUが10億人を超えました。2017年4月には7億人、同年9月には8億人だったことから、ユーザー数は世界的に見ても順調に増えていると分かります。FacebookやTwitterの成長率が停滞しているのに対して、インスタグラムは急速に伸び続けているSNSなのです。
インスタグラムのアカウントを持っている企業も増加中
インスタグラムのアカウントを持っている日本の企業は1万社を超えています。2011年にはほとんどの企業が持っていませんでしたが、2016年には1万社を超える企業がアカウントを開設し、運用しているのです。企業アカウントトップ5はフォロワー数が100万人以上いて、それらの企業には多くのファンがいることが理解できます。
また、食品や飲料業界はインスタグラムとの相性が良いと考えられています。その証明に、株式会社インプレスが運営する「Web担当者Forum」が2017年4月1日~6月30日に実施した調査によれば、食品・飲料業界の平均フォロワー数は約16万人、平均エンゲージメント率は7%弱と、高い水準で運用できていると判明しました。
調査対象となったのは17業界、492件の企業公式アカウントで、日本語でアクティブに運営しているアカウントが限定です。エンゲージメント率はフォロワーのうち、どれくらいの割合でユーザーが反応したのかを表す指標です。エンゲージメント率が高いほど、企業と消費者の結びつきが強く、その企業にたくさんの人が愛着心や好意を持っているという状態です。企業アカウントの場合の平均エンゲージメント率は1~2%で、3%を継続して超えてくれば、ファンとの結びつきが強いアカウントとなります。食品・飲料業界は全体的にエンゲージメント率が高い傾向があり、インスタグラムとの相性の良さがよく分かります。
食品や飲料業界の企業アカウントでは、料理のレシピ動画や写真、特定の商品の美味しい食べ方を紹介する動画など、ユーザーが親しみやすいコンテンツの投稿が可能なので、多くのユーザーを呼び込めます。ちなみに、インスタグラムのエンゲージメント率は「インサイト」から確認できます。
インスタグラムマーケティングが日本で人気の理由
それではなぜ、インスタグラムマーケティングが人気なのでしょうか?インスタグラムは海外同様、日本でも若い世代を中心にユーザーが急増しているSNSで、実際に毎月利用しているアクティブユーザー数が多いのも長所です。今でこそ各国でインスタグラムマーケティングが注目されていますが、インスタグラムはそもそも他のSNSとは違い、広告を最小限に抑えたユーザー主体のサービスであり、広告はあまり好まれない傾向があります。
そのため企業には、広告色を極力排除し、ユーザーが好むような魅力的な写真や動画を発信する姿勢が求められます。すなわち、企業がユーザーの興味や関心に沿ったコンテンツを継続的に発信していけば、ユーザーが企業のファンになってくれる可能性が高くなるのです。そしてファンになったユーザーは、運営側である企業の発信を好意的に受け取ってくれるようになるため、投稿内容をシェアしたり、他のSNSで共有したりと自然にコンテンツが拡散されていきます。そうすることで新たなファンも獲得できるようになり、自社ブランドを高められる期待もできます。利用者数が増加中のSNSでのマーケティングは、ユーザーのもとへコンテンツを届けられる機会が増えるだけでなく、新たなファンユーザーを獲得できるチャンスも詰まっているのです。
日本でインスタグラムマーケティングが注目された背景で欠かせないのは、2015年10月に日本におけるビジネスアカウントを持つすべてのユーザーが、インスタグラム内で広告を出せるようになったことでしょう。インスタグラムのタイムラインに流せる、写真や動画でのコンテンツを「インスタグラム広告」と呼びます。フォロワー以外のタイムラインにも表示でき、さらに広告コンテンツの下にアクションボタンを設置できるため、自社サイトや購入ページへの誘導も可能です。また、インスタグラムでの投稿は拡散されにくいのが短所ですが、最大30個まで入れられるハッシュタグを効果的に用いれば、新規ターゲットを呼び込むこともできるのです。ハッシュタグは、投稿内容を表すだけでなく、自分の好きな商品やサービス、価値観を探す検索ツールとしても使われています。実際に女性ユーザーの約4割が、ハッシュタグ検索から商品を購入した経験があるほど、上手に活用したい機能です。
インスタグラムに追加された機能も人気の一つ
インスタグラム広告には4種類あります。一般的な「写真広告」、最大30秒間の動画を投稿できる「動画広告」、1つの投稿に複数の画像や動画を表示できる「カルーセル広告」、それから「ストーリー広告」です。「ストーリー」は2016年から導入されたインスタグラムの人気機能で、多くの芸能人も利用しています。投稿した写真や動画が24時間経つと消える機能で、ストーリーのおかげでユーザーが日常写真を投稿しやすくなりました。プロフィールに残る投稿は厳選されていて、「いいね」が少ないと消してしまうユーザーが多かったことから、もっと気軽に日常を投稿できるサービスを取り入れたいと開発された機能です。
実はこのストーリーにも広告を表示できます。フルスクリーンでアピールできる上に、広告に合った背景が自動で選べたり、テキストを入力できたりと、ストーリー広告ならではの伝え方が魅力的です。例えば、新製品の紹介、簡単なレシピ動画、店内やイベントの様子を撮影した動画など、工夫次第でさまざまなコンテンツを投稿できるのです。外部リンクへの誘導や友達のタグ付け、URLの挿入も可能で、PRに十分な機能が整っています。
インスタグラム人気の現状を把握してマーケティングにいかそう
利用者数が急増するSNSでのマーケティングは、ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを届け続けることで、より多くのファンを獲得できるチャンスがあります。現在はインスタグラムがその役割を担いつつあり、効率よくインスタグラムマーケティングをしていけば、企業のブランド力が上がるのはもちろん、ユーザーの商品購買意欲も高められるでしょう。ビジネス向けアカウント(ビジネスプロフィール)では、エンゲージメント率のチェック、インスタグラム広告の発信、企業に直接連絡できるボタンの設置など、よりユーザーに近い運営ができるようになります。インスタグラムマーケティングを実践するなら、日本のインスタグラムの現状を把握して、ユーザーに関連性が高いコンテンツを提供することが大切です。

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